遅くなりましたが、ネタバレ込みの感想をがっつり書きます。
ラストのネタバレありなので、映画未見の方は読まないように。
また原作のラストのネタバレもしてるのでご注意


率直に正直に言うと、わかりづらい!
最初、観た時に、丹野がなぜ自殺したのかがよく分からなくて、2回目見ても、やっぱりよく分からない。(私の頭が悪かっただけなら謝ります)

インパール作戦の白骨街道のことも知らない人がほとんどだと思うし
予習が必要っていう時点で、普通はそこまでしないと思うし、
原作にはないものだし、あえて絡めてこなくても良かったのではと思います。

それから橘さんが実は潜入ジャーナリストという設定も原作にはないんですけど、(単純に沖野の立会事務官)短時間の映画の中にいろんなエピソードを詰め込み過ぎてる感が。

真っ白で見た1回目に思ったことは、そこまでやるのかという驚き。
時効が成立した犯人に冤罪をきせて死刑にするっていう話かと思いきや、最上は真犯人を殺してしまう、まさかそこまでするとはっていう驚きと、沖野は検事をやめてしまうんだっていう驚き。
木村くんがあんな悪に手を染める役は初めて見たし、
何といっても圧巻は沖野が松倉を追い詰めるシーンの
ニノちゃんの凄まじい迫真の演技
4回撮って、4回ともセリフが違って、本人も言った事を覚えていなかったっていう、まさに役が乗り移ったかのような演技の凄さ。
その迫力に心臓バクバクでした。
松倉を演じる酒向芳さんも、普段とは全く別人で、凄い怪演だったし、
松重豊さんも諏訪部の飄々とした感じの役作りがお見事だったし、
大倉孝二さん演じる弓岡も気味の悪さが巧かったし、
役者さんがみな良かったです。

沖野と橘さんのベッドシーン後の変な体勢、あれは衝撃でした(^^;
最初見た時、あまりにもインパクト強すぎて唖然となって、
橘さんが話してる内容がさっぱり頭に入ってこない!(苦笑)
橘さんの話だけじゃなくて丹野の事も映像で入れてきて、2重の情報を頭が処理できず、結果、何のことかわからなくなるっていう・・・(2回目見て把握しました
映画では沖野はちょっと気弱な感じになってて
橘さんに対しても受け身な感じですが、
原作では自分からぐいぐい行く人で、絶対こっちのほうが良かったのにーって思いました。

どちらが正義か、っていうキャッチコピーでしたが
過去に許せない殺人を2度も起こしておきながら、
野放しになっている人間に、冤罪をきせてでも罪を償ってもらうという最上の正義。
かたや、どんなに悪い奴でも冤罪をかぶせてはいけないという沖野の正義。
最上が松倉を許せない気持ちはわかるけど、一線を越えてはいけないと思う。人を殺した時点で正義ではないと思いました。

そして何といっても、もやもやするラスト。
最上が沖野を別荘に呼び出し、
丹野のメモと最期の言葉を見せられて、日本が戦前回帰に向かってる、これを放っておけるのか、見過ごしていいのか?みたいに詰め寄る。
沖野が部屋から出て行き、最上は階段を上ってベランダへ。
沖野が家から出て、「うぉーーーー」って叫んで
最上がハーモニカを吹こうと?してるとこで、ブツッと終わる(゚ロ゚;)
えっ何?そこで終わり?って唖然でした。

木村くん自身もラジオ「アフター6ジャンクション」で
「消化不良。原作では世間倫理的にまだ飲み込めるんだけど、
あえての割り切れなさで。え?そうくる?ってことは、これどう受け取ればいいわけ?っていう、コース料理で言ったら、最後の締めがないっていう感じ」と語ってましたが、
まさにそう思いました。

原作では弓岡の死体が発見されて、最上が逮捕され、沖野が面会に行きます。
そこで最上が「君には悪い事をした。将来ある人間を検察から去らせてしまった。それが痛恨の極みだ」と沖野に謝り、沖野が「僕に弁護人をやらせて下さい」と言う。
弓岡を殺したのは、また新たに罪の償いから逃れる人間を作る訳にはいかなかったから。
罪を逃れて得意満面に自由を謳歌する松倉と(原作では松倉は死んでない)、アクリル板の向こうの最上を思い出しながら、沖野は、自分は何を間違えてしまったのだろうと分からなくなる。
それで「うおおおおおおおおおおお!」と何度も叫んで、最後は嗚咽する。
2人の心情がとても描かれていて、やりきれない思いが伝わってくるラストでした。
こっちのほうが映画よりもっと正義って何だろうって考えさせられる感じで。
なんで、そうしなかったんだろう。

映画で松倉を死なせたのがどうにも納得できない。
諏訪部の仲間が事故にみせかけて殺してしまってるけど、
原作では死んでなくて、釈放後のパーティーでの言動や沖野への態度を見たら、無罪放免で本当に良かったのかとムカムカするんですよ。
だからこそ、正義って何だって思い悩む事になるんだし。

今まで原作ありの映画でも、映画の改変のほうが良かった作品もいっぱいありますが、この映画に関しては原作そのまま作ってくれたほうが良かったのにと思いました。
でも原田監督の作品は、いつもひと捻りあるようですね。
私の好きな宇多丸さんの映画批評読んだら、よく分かりました。
こちらもぜひ読んでみて下さい→宇多丸、木村拓哉主演『検察側の罪人』を語る!【映画評書き起こし 2018.9.7放送】(TBSラジオ公式)

なんやかんや批判も書いてしまいましたが、
それでも木村くんとニノちゃん2人の素晴らしい共演が見られたことは、もう夢のようで幸せでした。
木村くんは新境地開いたなーと思うし、もっと悪役の木村くんもこれから見たいと思いました。

原作もほんとにお勧めですので、ぜひ読んでみて下さい。
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