森田剛くんの舞台『金閣寺』大阪公演を観に行ってきました。
凄い舞台で、本当に観て良かったと感動しました。
宮本亜門さんの演出は初見でしたが、
今まで観た事がない斬新な演出に驚きました。衝撃でした。
ことごとく常識を覆されるというか、変わった舞台でした。
私はこの舞台を観て、演出の宮本亜門さんにとても興味が湧いてきて、
他の演出舞台も観てみたいと思いました。
蜷川幸雄さんの舞台を観て以来の衝撃でしたね。

そして剛くんの演技の凄さにも息を飲みました。
あの役は剛くん以外の誰にもできそうにありません。
普段は吃音で気弱な喋り方の溝口が
苦悩する場面では、それはもう凄い迫力で。

共演の大東俊介くんも明るく爽やかな美少年になりきっていたし、
高岡蒼甫くんは毒のあるギラギラした男で
このお二人も凄い役者さんだなって思いました。

ここから先はネタバレになりますので、
まだこれから舞台を観る方は読まないで下さい。
読んでしまうと驚きと感動が薄れますので。







現代の学校のセットで始まり、机や椅子、ロッカーなどが置いてあり、
劇場に入るともう役者の数人が舞台上で
思い思いに過ごしてる様子でした。
そして主要な役者が入ってきて、芝居が始まるのですが
金閣寺の本の朗読をします。
そこからその学校のセットのままで物語が進行していくとは
思ってもみませんでしたが、道具がいろんな物に変化していくんです。
例えば道を歩く時には机を次々に複雑にかつリズミカルに
進行方向に動かして組み合わせて、道に見せたり。

舞踊を取り入れた、リズム感のある動きが本当に斬新でした。
また剛くん演じる主役の溝口が追い詰められた時や
苦悩する心情を表わす時に、
ものすごい耳をつんざくような声を出す方が登場します。
モンゴルのホーミーでしたっけ、特殊な声なんですよね。
それが本当に耳にキーンと刺さって、聴いてるほうも辛くなる感じで。

あと映像も面白い使い方をされていました。
映画館のシーンでは壁一面に映像が流れたり、
電車のシーンでは外の風景が壁を流れていったり、
砂嵐が全面に出て、恐怖を感じさせたり、
最後の金閣寺放火のところでは目のアップが後ろから迫って来たり。

最後はその学校のセットの壁が取っ払われて空間が広がり
溝口がやりきった後に煙草を一服し
「生きよう」と言い、客席に降りて最前列に座って
静寂のうちに終わります。

アメリカ公演も決定しましたが、なるほどこれは認められて当然だと
思いました。
剛くんの素晴らしさをもっとたくさんの人に
知ってもらいたいですね。

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